第318号  31年2月号  大川 史郎

 横綱・稀勢の里が引退しました。彼が久方ぶりに日本人の横綱へ昇進した時も自分がこの“里だより”を書いていた月でした。何かの縁なのか。
 怪我の回復が伴わず、以前のようなパフォーマンス(自分の相撲)を出す事ができなくなったことが原因だと言っていました。

 私事ですが、趣味とメタボ対策で結構昔からトレーニングジムに行っています(成果はさておき)、以前と違い最近は若い人でもウエイトトレーニングをするとき肘や膝にサポーターなどを巻いたりして関節を保護する人が増えてきました。
“関節は消耗品”とプロのトレーナーも言います。トレーニング業界も関節に対しての知識や意識が高くなってきています。そういや、昔の自分はあまり意識できてなかったなぁ。怪我の箇所が色々多くなったのは、今になってその影響がきているのかな…反省です。

 どんな競技でも、怪我をしてしまうとパフォーマンスに影響を与え、治療期間にも結構な時間を費やしてしまいます。はたして、怪我を押してまでやり抜くことを“美談”という言葉だけで片付けていいのか?その人の競技人生がそこで終わりならまだしも、その先がまだあるというなら…去年秋の駅伝でも骨折をした後、四つん這いになりながらタスキを繋なぐということがありましたが、同大会では脱水症状で逆走をしだすという出来事も起きていました。競技における責任感というのがそうさせると思います。大事には至らなかったから良かったものの、もしも万が一の事が起きていたら…
 昔は怪我を押して競技をやり遂げた選手も、その後のことはあまり知られていないから、世間としては“美談”で終わっているのかもしれません。が、今は情報社会です。その選手の情報や競技人生がすぐにわかる時代、賛否の声がはっきりおこるようになったのも、考えるようになったのもこの現代ならではの現象なのか。
とはいえ、自分としては幼少期に見たロサンゼルスオリンピック女子マラソンのアンデルセン選手のゴールや貴乃花が怪我をこらえて優勝した時など、美談になっています、うん、あれは感動した。(これを言ってしまったら本末転倒か)

 最近、寒さも増し、動くのにも身体がしんどく感じる時期でもあります。皆様も急な運動などで怪我などしないよう十分お気を付け下さい。

今月の一句
雪間草 日に日に青む 北の田も