第301号  29年9月号  清野 道義

 暑く厳しい夏もようやく過ぎ、朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきた今日この頃、ふと気がつくと汗のかいた体を秋風が通り過ぎてゆきます。遂に9月、秋の味覚が一歩一歩近づいてきました。5月に田植えをしたのがつい先日のような気がします。あっという間に収穫の時期がすぐそこまで来てしまいましたが、今は、だんだんと黄金色に色づいてくる稲穂を眺めながら来たる収穫に向け期待に胸膨らませています。

 思えば、春先の低温で冷害の懸念がありましたが、暑い夏のおかげで生育の遅れも100%とはいかないまでもかなり挽回できたと思います。この後台風が来なければ美味しいあきたこまちを収穫する事が出来ると思います。どうぞご期待下さいませ。
 現在は、コンバインや乾燥機、籾摺り機など収穫に向けて機械整備をして万全の体制を整えているところです。
我が家の田んぼは、自宅から13キロほど離れていて、毎日トラックで通っております。田んぼがそれだけ離れているので作業小屋も田んぼに建ててあり、そこに乾燥機や籾摺り機などすべての設備を設置してあります。田んぼのど真ん中にある小屋には電気が来ていないので、発電機を設置しており、すべての電気を賄っています。
 毎年収穫した籾を乾燥するにも、この発電機がなければ仕事になりません。そのために、この時期のメンテナンスには細心の注意を払い、乾燥途中に発電機が故障しないように、乾燥機が動いている間は常に気を配ります。それでも万が一乾燥途中に発電機が止まってもすぐに対処出来るように、この時期は小屋に泊まり込んで万全を期しています。1ヵ月近く田んぼに単身赴任です(夜だけですけど・・・)
 田んぼに泊まり始めた頃は、不気味で寂しい思いをしましたが、今では慣れてきて夜空を見上げて、しばらく観察する余裕も出て来ました。小屋の周りには誰もいない漆黒の闇が広がっている中、夜空を見上げていると星が綺麗で、本当に心が洗われて行く気がします。私にとって、稲刈りは収穫の喜びと、心の洗濯をする大切な時間のような気がするのです。

  今年は、日本全国に大雨の影響で土砂崩れの被害や河川の氾濫による洪水の被害などの悲惨な爪痕を残しています。被害を受けられた皆様の早期の復旧を心より願っております。
過ごしやすい季節となりましたが、夏にたまった疲れが出てきますので、お身体ご自愛下さいましてお過ごし下さいますよう祈っております。

今月の一句
コンバイン 音響き交う 稔り田に