第328号 1年12月号  大川 澄雄

 誠に月日の経つのは早いものですね。師走を迎えてしまいました。
 早いと申しますと、私どもこの八郎潟干拓地に入植致しまして11月13日をもちまして、入植50周年を迎えました。しかも感無量の式典、祝賀会、記念碑除幕式を盛大に挙行致しました。
 
 50年前の昭和44年11月11日、どうやら試験に合格した私は寝台車を乗り継ぎ秋田駅に着いたのでした。そして11月13日、残雪が残る大干拓地を通り入植訓練所へ、入所式にために初めて訪れたのでした。こんなに寒いのかとつぶやきながらの、一年の訓練生活を終え帰省し、昭和46年2月、幼い娘と妻と共に、多くの人の見送りを頂きながら熊本県水俣駅を万歳と共に離れたのでした。その時、陰に隠れて泣きながら見送った父母を今も鮮明に覚えております。
 
 家族で入植後、田植えが手で植えることになり周辺から沢山の人を頼み植えたものでした。幼い娘も終わる頃には疲れて眠ってしまい、人夫さんに抱かれて送迎したことを懐かしく思い出されます。
 後、何年農業に従事出来るかわかりませんが、入植出来た幸せを忘れず、身体が達者な限り息子に加勢して人生を終えたいと思っております。 

今月の一句
小春日や 入植50年 感無量